アニメ「進撃の巨人-ファイナルシーズン-」のTV放送が始まりました!
(NHK総合にて12月6日(日)24時10分から放送開始)
進撃の巨人のアニメ化は2013年4月からスタートし、現在(2020年12月)までに第1期〜第3期が放送終了しています。
進撃の巨人(シーズン) | 話数 | 放送日 |
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第1期(Season 1) | 1話〜25話 | 2013年4月〜9月 |
第2期(Season 2) | 26話〜37話 | 2017年4月〜6月 |
第3期(Season 3)パート1 | 38話〜49話 | 2018年7月〜10月 |
第3期(Season 3)パート2 | 50話〜59話 | 2019年4月〜7月 |
第4期(The Final Season) | 60話〜 | 2020年12月〜 |
第4期が現在放送中の「ファイナルシーズン!」
この記事では、【64話 #宣戦布告】の内容をわかりやすく解説していきます。
エレン、世界を敵に回してしまいましたね…。
64話ではマーレとエルディアの歴史の真実が語られています。
これから新たな登場人物も出てくるので、しっかりと理解していきたいところです!
アニメ「進撃の巨人」64話:宣戦布告
ファルコに連れられ、とある建物の地下室へと足を踏み入れたライナー。そこで彼を待つ人物の顔を見て、ライナーは愕然とする。そんな中、世界中の注目を集める、ヴィリー・タイバーによる演説が始まろうとしていた。
引用:進撃の巨人公式ホームページより
タイバー家の頭首ヴィリーは、全世界に向けて歴史の真実を語りました。
今からおよそ100年前、エルディア帝国は巨人の力で世界を支配していました。始祖ユミルの出現から今日に至るまでに、現生の人類が三度絶滅しても足りないほどの命が巨人に奪われたとされています。
エルディア帝国が辿ってきた歴史は敵国の殺戮でしたが、敵のいなくなったエルディア帝国は同族同士で殺し合いを始めました。これが巨人対戦です。
このように、巨人の力で数多くの民族・文化・歴史が奪われてきたのは事実です。
しかし、この後の歴史に偽りがありました。
歴史の真相 | 内容 |
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偽りの歴史 | マーレの英雄「ヘーロス」の巧みな情報操作により、エルディア帝国は同士討ちに倒れる。ヘーロスは戦鎚の巨人の持ち主であるタイバー家と手を組み、勝つことさえ不可能とされていたフリッツ王をパラディ島に退けることに成功した。しかフリッツ王はいまだに力を持ったままで、いつ世界を踏み潰してもおかしくない。今まで攻めてこなかったのは偶然である。 |
真実の歴史 | 巨人対戦を終わらせたのはヘーロスでもタイバー家でもない、フリッツ王だった。エルディア帝国の残虐な歴史に嘆き、虐げられたマーレに心を痛めていたフリッツ王は、始祖の巨人を継承すると同時にタイバー家と画策し、マーレ人ヘーロスを英雄と称して活躍させた。フリッツ王はできる限りのエルディア国民をパラディ島に移し、壁の門を閉ざした。真の平和を望んでいたフリッツ王は、自らの思想を引き継がせるために「不戦の契り」を生み出し、今日まで攻めてくることはなかった。 |
偽りの歴史では、いつパラディ島の王が再び世界を襲ってくるかわからないままでした。
それゆえマーレは4体の巨人を島に送り込みました。これが始祖奪還計画です。
マーレ国家が子供(ライナー・アニ・ベルトルトたち)を「戦士」としてこの作戦に行かせたのは、何も知らず歴史を疑わない子供が都合よかったのでしょう。
また、第3期では王家の血を引くヒストリアが実の父にとどめをさしましたね。この時に調査兵団は初代フリッツ王の思想を知りました。
始祖の巨人の力は王家の血を引くものでないと力を発揮できない。しかし、王家の人間が始祖の巨人の力を得ても初代王の思想に支配され、人類は巨人から解放されない。
詳しくはこちら
アニメ「進撃の巨人」シーズン3/パート1をわかりやすく解説
ここで辻褄が合いました。
始祖の巨人を奪ったエレンは王家の血を引いていないため、平和思想に支配されていません。つまり、いつでも始祖の巨人の力を行使する準備ができているということです。
(しかし王家の血を引くものでないと力を行使できないため、何にかしらの条件を見つける必要があります。)
64話では「地鳴らし」という言葉が出てきました。
そもそもヴィリーが世界各国のお偉い方を集めて演説を行なったのは、歴史の真実を明かさないと世界が滅びてしまう危機を感じたからです。
その危機とは、始祖の巨人をもったエレンが「地鳴らし」を発動してしまうことです。
地鳴らしとは、パラディ島の人類が最終的に生き残る切り札です。
パラディ島の3重の壁は幾千万もの超大型巨人で作られており、盾と矛として平和を守ってきました。その大型巨人が海を渡って全世界を踏み潰してしまうのが地鳴らしです。
地ならしが発動されれば、人類はただ終末の足音に震え、逃げ惑うことしかできません。人類はもちろん、あらゆる文明や都市は踏み潰され、文字通り全ては平らな地表と化します。
(※地ならしは始祖の巨人のみ発動することができます)
一度「地鳴らし」が発動されると全世界が跡形もなく滅んでしまうため、国家間の戦争どころではないのです。
しかし、まさかこの収容区で宣戦布告を行うことになるとわな。
前回63話で、ネズミ(パラディ島のエルディア人)が入り込んでいることを知っていたマガトは、ヴィリーが自ら犠牲になってエレンの襲撃を受けることで、世界にパラディ島の脅威を知らしめる作戦を知っていました。
私はこの血を恨みました。ほかの誰よりもエルディア人の根絶を願いました。ですが私は死にたくありません。それは私がこの世に生まれてきてしまったからです。我々は国も人種も異なる者同士です。しかし、強大な敵を相手にした今こそひとつになるときなのです。
- 世界が一つになるには、パラディ島の悪魔が最大の敵であることを知らしめる必要がある
- マーレの軍幹部を開戦の襲撃で破壊し再構築する
老朽化した軍幹部をステージの端に固め、マガトは遠くから演説の様子を見ているのは、これらを見越した計画だったのです。
戦士隊のピークとポルコが地下へ拘束されてしまいました。
この工作はおそらくパラディ島側(エレン)たちの仕業です。開戦する前に彼らを拘束することで、マーレからの攻撃を最小に抑えることが目的です。
↑ピークとポルコを拘束した長身顎髭の兵士の正体は一体誰でしょうか?
ジャン?コニー?
調査兵団の一員かと思われますが、それにしては雰囲気が違うようです。ちょっとネタバレしますが、この兵士、実は女性です。
イェレナという今後新たに関わってくる登場人物ですが、彼女はエレンたちの味方というわけではなく、ジークの存在が鍵となっています。
詳しくはこちら
【登場人物まとめ】進撃の巨人(第4期)キャラクター一覧【ファイナルシーズン】ネタバレありエレンはライナーに対して何度も「俺はお前と同じだ」と言っていました。
多分、生まれたときからこうなんだ。俺は進み続ける。敵を駆逐するまで。
この後エレンは巨人化して、演説中のヴィリーを攻撃し食い殺してしまいます。
どういう意図があって、エレンはライナーへ同情したのかはここの時点では明らかではありませんが、まるで自分がやることは決められているかのような発言でした。
これから起こることはライナーがしたことと同じ「仕方がない」ことなのだと悟っているようです。
64話のはじまりで、ベルトルトは首をつって死んだおじさん(62話で出てくる)の気持ちをこのように代弁しました。
あのおじさんはきっと誰かに…裁いてほしかったんじゃないかな
これはまさにライナーと同じ心情を表しています。
俺は英雄になりたかった…誰かに尊敬されたかった…。俺が悪いんだよ。お前の母親が巨人に食われたのは俺のせいだ。もう嫌なんだ自分が。俺を殺してくれ。
始祖奪還計画では「英雄になって尊敬されたい」という自身のエゴで、多くの人の命を奪い、悪魔だと思っていた島の住人は自分と変わらない同じ人間であったのです。
大人になってようやく自分の犯した罪を知ったライナーは、自殺を試みるほど精神的に追い込まれています。
罪悪感でいっぱいのライナーは、誰かに裁いて欲しいほど心が折れているです。大人になって真実を知るというのは残酷なことですね。
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まとめ
以上!アニメ進撃の巨人【64話 #宣戦布告】を解説させていただきました。
いよいよ複雑になってきましたね!
国家が国民に嘘の歴史を伝えている限り、国民は真実を知らぬまま何かに対して怒りを感じ、希望を求めて戦います。
ヴィリーが国民に真実を話したのは、世界が滅びるかもしれないという終末的な未来が見えたからです。なんというか、国家が嘘をついている内がまだ平和、というような皮肉さを感じますね。
また、エレンが今までとは違う別人のようになってしまいました。
全てを見越してしまったようなエレンは、今後どのような動きをしていくのでしょうか。注目です!
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