世間で認知度が高いITパスポート試験。
ITパスポート試験に応募した人の総数は124万人を超えており、そのうち社会人が72%、学生が28%となっています。
企業によっては入社前に取得を義務付けているところもあるようです。
そんな試験にゴリゴリのIT初心者が独学で合格できたので、その勉強方法を紹介したいと思います。
ITパスポート試験の概要
「ITパスポート試験」は経済産業省が認定する日本の国家資格です。
国家資格と聞くと難しい資格試験のように感じますが、ITパスポートの合格率は約50%という、比較的容易な試験です。
ITパスポート試験は専門的なエンジニアが取る資格かと思いがちですが、試験に応募した社会人のうちIT企業に勤めている人が22%、非IT企業に勤めている人が78%となっています。このことから、ITを利活用する全ての社会人・学生全般に向けた、ITに関する基礎的な知識を証明する国家資格になります。
つまり、これからITの時代が進むにつれて、IT企業に勤めていない人こそ身につけておくべき最低限のIT知識とも言えます!
概要 | 説明 |
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受験資格 | なし(誰でも受験可能) |
受験料 | 7,500円(税込) |
試験会場 | 全国47都道府県の100箇所以上の会場 |
実施時期 | ほぼ毎日(受験可能日は試験会場によって異なる) |
誰でも受けることが可能な試験です。
受験料は7,500円と、決して安くもなく高くもない金額です。
試験の実施時期がほぼ毎日ということで、受験のチャンスが多いのがメリットです!
もし不合格になっても、翌日から受験予約を申し込むことができます。
概要 | 説明 |
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試験形式 | CBT方式(コンピュータを使った試験) |
試験時間 | 120分 |
出題数 | 100問 |
出題形式 | 四肢択一式(4つの選択肢から正解を1つ選ぶ) |
合格基準 | 以下の2つの条件を両方とも満たすこと 【条件①】 全体で60%以上に正解すること 【条件②】 各分野でそれぞれ30%以上に正解すること ・ストラテジ系分野:30%以上 ・マネジメント系分野:30%以上 ・テクノロジ系分野:30%以上 |
合格率 | 54.4%(2022年4月〜2022年8月) |
コンピュータを使った試験なので、筆記具の持参は不要です。(会場でメモ用紙とシャーペンが配布されました)
試験時間は120分とありますが、30分ほど時間が余りました。
焦らずとも、余裕を持って見直せる時間設定です。
試験後すぐには合否判定が出ません。
試験を終了すると、評価点(自分が何点だったか)が表示されるので、そこで全体で600点以上、各分野で300点以上取れていれば、合格と見ていい思います。
ただ、正式な合格発表は月ごとに行われ、ITパスポート試験のホームページに掲載されます。
合格発表後、合格証書が発送される流れです。
合格発表・合格証書発送のスケジュールはこちら
独学でITパスポート試験に合格する勉強方法
ITパスポートは情報処理技術者試験の中でも最も易しい試験のため、難易度も低く、独学で十分に合格できます。
全くの初心者で勉強時間は100〜150時間と言われています。
毎日1時間勉強すれば、3〜4ヶ月で合格できる資格です。
ITパスポート試験に独学で合格するために必要なものは「テキスト1冊」でOKです!
テキストは、メルカリのiOSエンジニアとしても活躍されていた高橋京介さん著者の「【令和6年度】 いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集」です。
そこそこ分厚いですが、中身はイラストが入っていて非常に読みやすいです。1周だと頭に入らないので、少なくとも2周はしてください。3周するとしっかり頭に入ります。
ITパスポート試験に合格するのが最優先の方には、十分な1冊です。
テキストの問題集だけでは不十分なため、過去問が解けるWEBサイトを活用します。
「ITパスポート試験ドットコム」というWEBサイトで、分野別や模擬試験形式で問題を解くことができます。
1問ごとに解説も入るので、理解度も上がります。
こちらはめちゃくちゃお世話になったサイトなので、活用しない手はありません!
ITパスポート試験は、以下3つの分野の問題が出題されます。
分野 | 説明 |
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ストラテジ系 | 経営者の仕事に関する内容。ストラテジとは「戦略」のこと。この分野からは、企業活動や法務、経営戦略、システム戦略などに関する問題が出題される。 |
マネジメント系 | 管理職の仕事に関する内容。この分野からは、開発技術やプロジェクトマネジメント、サービスマネジメントなどに関する問題が出題される。 |
テクノロジ系 | コンピュータの仕組みに関する内容。この分野からは、コンピュータの基礎理論やコンピュータシステム、技術要素に関する問題が出題される。 |
ITパスポート試験と聞くと、ITに関する問題が出題されるイメージがあると思いますが、技術的な問題(テクノロジ系)以外の問題が半分以上を占めています。
例えば簿記の内容も出てきます。
つまり、組織の中で仕事を進める上で必要な知識も学べる試験ということになります。
ITパスポート試験の合格基準として、それぞれの分野で30%以上の点数を取る必要があります。
得意不得意は出てくるかもしれませんが、全分野まんべんなく学習するのが無難です。
まとめ
ITパスポートを取得して、非常に良かったです。
「SaaS業界って最近聞くけど、どんなサービスを提供しているの?」
「WBS」「KPI」「シェアリングエコノミー」「XML」「SQL」「cookie」「シングルサインオン」…
何気に耳にする用語だけど、意味はよくわからない。
これらを理解できるようなるのがITパスポート試験です。
DX化を推進している企業で働く人は、取得していると自分が楽になる資格です。
IT企業に勤めていない人こそ取得して、ITの基礎知識があることをアピールしていきましょう!