1920年代のアメリカ文学から代表作を3冊紹介!作家と作品の特色も

1920年代アメリカ文学名作3選

1920年代のアメリカは「狂乱の20年代」と呼ばれ、第一次世界大戦の戦争景気により、国内の都市化が急激に進んだ時代です。

都市化の波は自由奔放な若者たちを生み、禁欲的な清教徒は攻撃にさらされ、社会の価値観が根底から変わっていきました。

この大衆文化が花開いた1920年代のアメリカは、文学も成熟しました。

そんな激動の時代に生まれたアメリカ文学から「代表作を3冊」紹介します!

① ワインズバーグ・オハイオ(1919)

「ワインズバーグ・オハイオ(Winesburg, Ohaio)」は、序章ほか21編の物語からなる連作短編集で、農業中心から機械中心へと変化する架空の田舎町を舞台に、愛と孤独・幽閉と脱出などをテーマに扱っています。

作品の中心となるのはジョージ・ウィラードという青年。彼は隠された人間の暗くてドロドロした情念と美を学びとっていきます。

作家:シャーウッド・アンダソン

画像引用:Wikipedia

シャーウッド・アンダソン(1876-1941)

20世紀アメリカ小説の父ともいえるアンダソンは、オハイオ州の田舎町に生まれました。彼の語り口の上手さと人間観察の鋭さは、後の作家であるフォークナーやヘミングウェイに大きな影響を与えました。

彼の作品の特色は、人生に傷つき、孤独を抱きしめて生きる人間の悲哀を切ないまでに生々しく描きだすところにあります。

「ワインズバーグ・オハイオ」を英文で読むなら

以下、ワインズバーグ・オハイオの一部の引用です。

Ghosts of old things creep into his consciousness; the voice outside of himself whisper a message concerning the limitation of life.

過去のいろんなことの亡霊が、彼の意識にしのび込む。自分の外からの声が、人生には限界があるぞ、とささやきかけてくる。

著書:Winesburg, Ohaioより

② 華麗なるギャツビー(1925)

「華麗なるギャツビー(The Great Gatsby)」は、中西部の貧しい家庭に生まれたギャツビーが、大富豪になるも破滅してゆくという、成功の夢とその崩壊の物語です。

彼の夢は、かつて貧しいがゆえに結ばれることのなかった美女デイジーと生涯を共にすることでしが、卑小な現実の前にその夢は破れてしまいます。

成功のためには努力と手段を選ばない、一途な男の悲しい物語なのです。

作家:F. スコット・フィッツジェラルド

画像引用:Wikipedia

フィッツジェラルドさん、ハンサムguyです。

F. スコッツ・フィッツジェラルド(1896-1940)

ミネソタ州セント・ポールに生まれたフィッツジェラルドは、父が事業に失敗したこともあり、子供の頃より成功への夢を抱いていました。

20年代に絶頂だった彼の名声と創作力は、大恐慌の前後から急落します。30年代に妻ゼルダの精神が病むにつれ、彼の飲酒量と借金が増大し、1940年12月に心臓発作のために死亡してしまいます。

彼の主要テーマは、素朴で自由な中西部と洗練された文明的な頭部との対比、成功の夢とその崩壊、失われた青春などです。

彼の文体には滅びゆく者に共感する、繊細かつ華麗なものがあります。

「華麗なるギャツビー」を英文で読むなら

華麗なるギャツビーは1920年代の文学本の中でも、最も有名な作品です。

内容も読みやすいので、初めて読む方にはとてもおすすめです!

③ 武器よさらば(1929)

「武器よさらば(A Farewell to Arms)」は戦争の欺きに傷つく一青年の物語で、第一次世界大戦のイタリアを舞台に、イギリス人看護婦との恋を描いています。

これは、作家ヘミングウェイ自身が第一次世界大戦でイタリア戦線にいた時の体験をもとにしています。

作家:アーネスト・ヘミングウェイ

画像引用:Wikipedia

アーネスト・ヘミングウェイ(1899-1961)

20世記アメリカ小説の巨匠ヘミングウェイは、シカゴ郊外のオーク・パークに生まれました。第一次世界大戦時はイタリア軍の赤十字で傷病兵の輸送にあたり、入院したミラノの病院で一人の看護婦を愛しますが失恋に終わります。

第二次世界大戦後は彼の名作「老人と海(1952)」でノーベル文学賞を受賞しますが、体力の衰えと共にノイローゼ気味になり、1961年に自殺して劇的な障害を閉じました。

彼の作品には暴力や死といった空虚な観念よりも、純粋に自分の感覚を求める生き方をテーマにしています。

「武器よさらば」を英文で読むなら

まとめ

以上、1920年代のアメリカ文学の代表作を3冊を紹介しました!

文学本を読むと、時代背景はもちろん、当時の人々が求めていたものが見えてきますね。

アメリカ文学をもっと知りたい方はこちら

こちらは英文学専攻の筆者が大学で使用していた本です。

アメリカ文学の概要を知りたい方にはオススメです(^^)

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